武蔵野美術大学 造形学部卒業制作 大学院修了制作 優秀作品展

展覧会について

ego trip
ふら

英 七奈 絵画コース

【ego trip】平面/紙、アクリル、鉛筆、色鉛筆/1620×1303
【fura】平面/カンヴァス コラージュ /1620×1303

同じ時間に起きて、働いて、いつもの道を通って帰って、眠る。
ひたすら繰り返される「日常」。
だけど、これは私か選んだ道で、この「リアル」を私は信じるしかない。見えない先にも、必ずや自分のやり方で道をつくっていく。 つくり続けてやるんだ、死ぬまで。
そこには、泥だらけの足跡と、ボロボロの靴と、欲にまみれた愚かしくて愛おしい自分が常にいるんだって。
信じて進み続けるしかない。

担当教員:三浦 明範
「部分」から増殖するような描き方で、形や色彩を画面から要求されるままに描き進めて(あるいはコラージュして)いった作品である。無意識の中から湧き出てくる形象で、行為そのものが意味を持っているとも言える。しかしながら、単なる形や色彩、マチエールの洪水にはならず、調和を保ちながら進めるところに感覚の鋭さがある。その結果として、単純な二次元的なものではなく、重厚な絵画空間を感じさせる魅力的な作品になった。

Photo: Akitaba Hamasaki, Tomokazu Nakamura, Yasuo Saji