武蔵野美術大学 造形学部卒業制作 大学院修了制作 優秀作品展

展覧会について

時間Ⅰ
時間Ⅱ

渡部 美和 油絵学科[絵画コース]

平面/カンヴァス、油絵具/1620×1303

日常ふとした瞬間に湧く
止まらない時間への
こいしさのようなものを描きました。

担当教員:三浦 明範
車内から見た駅ホームの状況をモチーフにしている。窓ガラスに映り込む車内の虚像とホームの実像が溶融し、不思議な空間となっている。また、今までいた人々が忽然と消えたかのような表現が作者の精神性を感じさせる。これらが時間と空間を超越した絵画空間を生みだしている。特に床の表現が魅力的であるが、映り込む照明の反射や、窓ガラス越しの滲むような光の表現、そして独特な湿り気を帯びた色彩がさらに魅力を与えている。

Photo: Akitaba Hamasaki, Tomokazu Nakamura, Yasuo Saji