武蔵野美術大学 造形学部卒業制作 大学院修了制作 優秀作品展

展覧会について

放牧山羊
山羊舎

糸山 志泉 油絵学科[日本画コース]

【放牧山羊】平面/雲肌麻紙、箔、岩絵具、パネル/1620×1120
【山羊舎】平面/白麻紙、染料、岩絵具、墨、パネル/1620×1120

卒業制作のモチーフ探しで出会い、夢中になった相手は近所の山羊(ヤギ)でした。
子供の頃に遊びで絞った草花の汁の色や中学高校で好きだった色が自然と現れたり重なって作品になりました。
『放牧山羊』
作品を描き進めていくうちに「放たれたい、次のステップへ進みたい」と願う自分の気持ちがこの『放牧』というテーマを選んだのだと気づかされました。
『山羊舎』
山羊のフォルムや臭い、山羊特有の距離感など、山羊の持つ魅力を楽しんで描き重ねました。

担当教員:重政 啓治
モチーフとしての山羊の捉え方と画面の中でのフォルムが様々な空間を感じさせる。また、日本画が持つ素材の特性が生かされた作品は、支持体としての和紙、岩絵具が織り成す色合いが実に美しい画面を作り得ている。

Photo: Akitaba Hamasaki, Tomokazu Nakamura, Yasuo Saji