武蔵野美術大学　造形学部卒業制作 大学院修了制作　優秀作品展

「これ、どこから来た漂着物だろう」山のようになった漂着物の中から、国境を越えてやって来たであろう漂着物を見て思いました。 随分遠くからやって来たのだろうなと思うと、それをただのゴミ（漂着物）と見るより、興味や愛着の方が湧いて来ました。 私の住む新潟は、海岸線が長く浜辺がたくさんあります。そこで、新潟の色々な海岸を巡り、 たくさんの漂着物を探し、それらのルーツを探ってみたいと思いました。それが、この作品を作る事になったきっかけです。

担当教員：上原 幸子
海を越えて流れ着く異国からの漂流物。何が書いてあるのかに思いを馳せる作者にとってそれらはゴミでなく、海を越えて配信されて来た情報源だった。４カ国語に翻訳したブログや、周囲の人の協力で得た情報を元に、自らが拾った物のルーツを探り、商品として販売されている姿を垣間見ることのできるWebサイトを立ち上げた。第一次情報を簡単に検索できるシステムにした地道な作業とアイディアが光る。