電気コードによる造形表現―群像―
男鹿 哲平 日本画学科
平面/合板、電気コード、釘、オイルステイン/4点1組
各2700×1800
500m以上のコードを5000本近くの釘で固定して線を表現。夢中になってコードを走らせ、ひたすら釘を打った。 何も考えずに一心不乱に。描かれた群像は、考えることを怠け、ただ笑っているだけの人々。 電気コードさえ差し込めば満たされる。脳も、骨も、血液も、体のすべて電気コードで支配される。 私自身もそうだな、と思う。もっと自然を見て、季節を感じて、味を比べて、生きていく知恵をつけなければ、と自分に言い聞かせる。
担当教員:滝沢 具幸
厚い濃褐色の板を基底として白い電気コードの線を折り曲げて人間群像を表現した作品。
電気コードの白い線は、のたうちまわるようにひと形をなぞらう。人は笑い叫び、悩み、生きる。
今迄に使われたことの無い素材を用いて人間の生き様を表現したダイナミックな作品は見る者に強い衝撃を与えた。