乞い力 (左)
緑間 (右)
齋藤 菜菜恵 日本画学科
【乞い力】
平面/高知麻紙、水干絵具、鹿膠/紙本彩色/2400×3000
【緑間】
平面/高知麻紙、水干絵具、岩絵具、鹿膠/紙本彩色/2280×1820
ただひたすら描いたものと、その時の限界まで悩んで描いたものと、
それぞれ全力が出せた作品になったと思います。
担当教員:三浦 耐子
大画面に描いた鹿の群、独自の俯瞰した視点で取り組んだ絵画世界は、静かな迫力にあふれる。
人にせまる鹿達、物を乞うその姿には強靭な生命感がひそむ。
対象を真正面から見据え描いた作品からは、作者の新鮮な感性と内面性豊かな造形への熱い眼差し、瑞々しい色彩への思いを感じとることができる。
今後の力強い新たな展開を心から期待する秀作である。