WATER SPACE- 破
パク ソンギョン 日本画学科
平面/韓紙、岩絵具、墨、アクリル、紙本彩色/2500×5400
東洋画は線から始まる。線で物を表現し、空間を分ける。細いが画面を圧倒する線の力に魅了され、日本画を始め、未だに線で作業している。 この作業の基本は'水'だ。水を線で表現するために私は氷山、つまり、氷という固体の水をモティーフに設定した。海の中に存在する巨大な氷山。 水の中にあるまた他の水。ある画面の中に共存する他の形態の水を描き込んだ。
担当教員:内田 あぐり
力強い線とフォルムは絵画を生む。作品を見ると絵画に於ける線の意味をあらためて考えさせられる。線は思いがけないほど粒子の粗い絵の具で盛り上がり、空間を刻むように描かれ、フォルムとなる。作者は東洋画の線に魅了されて日本画を学び、「水あるいは氷山」をテーマとした線と面による表現を追求して来た。空間を大胆に裁ち切る線と面による構成、造形力、色彩と優れた絵画作品である。