野島 良太 油絵学科[油絵専攻]
絵を描いてると、いろんな寄り道があって、色々思い出して、寄り道し過ぎると、たまに戻れなくなって、たまに戻って、寄り道しないと物足りなくて、結果的に寄り道なんかしてもしなくても良かったりして、そんな事より気にしなきゃいけない事がもっと別にある様な気もして、描いてない時も頭から離れなかったりして、もうなんだか勝手に忙しい。
担当教員:丸山直文
フラットで幾何学的な野島の絵画は、一見抽象絵画のような印象を与える。しかし画面をよくみると思慮深く人や木々、車などが描かれている。それらは決して押し付けがましくはなく、ペールトーンの色面と相まって画面にリズミカルな印象を与えている。彼の作品は日常見慣れた風景を幾何学的に組み立て直すことによって、視線のありように変化を与え、観客の知覚を揺さぶる面白さがあるといえる。