はたらくおじさん –ガス管工事-
山村 里美 視覚伝達デザイン学科
映像/7.5min
はたらくおじさんは人間を客観的に見せる。 一定の服装と動きで街を作る姿からは、人間が都市の部品である事を感じさせられる。 そんな彼らの行動を複数の画面で見渡せる様にし、人間らしさと部品らしさの両方を感じ取れる作品にした。
担当教員:陣内 利博
山村さんは子どものように興味ある対象を見飽きる事なく洞察し、ドキュメンタリー作家のように対象にしつこいほど密着する。
彼女は3.11の体験から、都市を維持管理する働く人々が貴重な存在である事に注目した。繰り返される作業を見つづけると、人々も都市の部分のように見えてくる。
今、日本中で耐震のために最新鋭の技術でガス菅が交換されている。
分割画面の応用はその工事現場の出来事を伝えるために考案した手法だ。伝えたい内容が表現を生む。この彼女の柔軟な姿勢を高く評価する。