武蔵野美術大学 造形学部卒業制作 大学院修了制作 優秀作品展

展覧会について

100年-10年-ひととき 

渡実 育美 工芸工業デザイン学科[インテリアデザイン]

プレゼンテーション/模型/スチレンボード、バルサ材、エースライト他450×1800×800、450×400×410、400×1030×675

空間には常に時間がついてまわる。
この提案は、長い期間土木の目的を果たす要素に、インテリアのように取ったりつけたりできる要素を直接結びつける。そのため、完成された形や正しい形はなく、一瞬一瞬が積み重なり絶えず更新されていく事で、その時に応じた表情を見せる。最も大きな模型においても、提案になぞらえ他の人々のアイディアを具現化し、その一瞬の様を示している。

担当教員:寺原 芳彦
本作品は、建築物の本来あるべき姿である人間との関係性を、地域、建築、インテリア、プロダクトの総合デザインにより、新規性のある計画を提案した。 “建築物は時代と共に豊かさに向かい変容する”をコンセプチャルのみに終始することなく、インテリアからの発想により、具体的な検証例をもって、分かり易くデザインした内容は高く評価したい。とくに構築に必要な基礎となるプレキャストコンクリートのユニットをもとに、「本の町」としての生活の場へ多くの要素を取り入れ、発展させた新規なシステムデザインは、見事な出来映えである。 

Photo: Akitaba Hamasaki, Tomokazu Nakamura, Yasuo Saji