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古屋 桃与 映像学科
インスタレーション/絵画、映像装置
私は映像学科ですが、絵画が好きでドローイングを続けてきました。しかし、その中で自分の絵に物足りなさを感じ、また映像には絵画のもつ物質感や、色彩の豊かさ、筆跡のもつエネルギーがないことに物足りなさを感じていました。そして映像と絵画に向き合ってゆくなかで、お互いを補い合い自分が目指す表現の形になりました。今回は玉川上水をモティーフに、木や根の生命力、葉や土の美しさ、その圧倒的な存在感に惹かれ形にしました。
担当教員:篠原 規行
投影した映像に反応しながら絵を描くようにスクリーンを造形し、そのスクリーンに映像を投影しながら映像を編集する。この作品はそんな作業の繰り返しから生まれた。編集された映像情報と描かれた映写幕の物質情報との干渉と強弱によって示されるイメージが虚と実の境界を行き来する。通い慣れた玉川上水の緑・土・光・影、そして時間。4年間の想いをモチーフに、ドラマも音も無い映像の時間を成立させた。