雲の種まき
神楽岡 久美 空間演出デザインコース
インスタレーション
「 雲の種まき cloud seeding 」 古来、雲は千姿万態の美しさと面白さをもって人々に親しまれてきました。 雲を製造。いや、雲を育成と言うべきでしょうか。 いかんせん、私達にとっても雲とは見た通りふわりふわりと つかみどころのない、なんとも不思議なものです。 この度、「雲の種まき cloud seeding」では雲の核となる 「雲の種」を育てることに成功し、雲級10種の雲の育成を行っております。 「雲の種まき cloud seeding」は、最高の雲をお客様の空にお届け致します。
担当教員:小竹 信節
水滴が雲として見える組成の化学現象を夢想しながら、視覚表現として見事にファンタジーに転嫁した美しい作品だ。科学、魔術、演劇などの分岐であった17世紀のドイツ・イエズス会司祭で万能の錬金術師アタナシウス・キルヒャーの記述、近代の民間医療及び美容機器の幻想、20世紀初頭の米国特許庁申請の珍品の数々の稚拙な図面などと共に、稲垣足穂の天体と飛行、宮澤賢治のエスペラントの命名などをスパイスとして、どこまでも透き通った氷塊とシェイクして、それはそれは深い味わいの水滴を光と共に硬質なグラスに注いでみせた。