武蔵野美術大学 造形学部卒業制作 大学院修了制作 優秀作品展

展覧会について

a simple complex

チャンヴィタン ワタンヤ 建築コース

プレゼンテーション/模型、プレゼンテーションボード、本

何でもない単純なものの中にも可能性は潜んでいる。 均質に見える対照的で単純な構成から、切妻形、中庭形、長屋形など様々な形式の 建築と関係性を解釈できる。 建築の多義性、建築や都市に潜在する可能性について考察した。

担当教員:源 愛日児
二つの異なる規模の単純な片流れの単位建築を設定し、基準グリッドを挟んで対称的に設置した計画。硬いプランに見えるが、そこからは中庭型、切妻型、長屋型など様々な形式の建築が生まれる。またグリッド状に、あるいはそれと対角に街路を引くことも、そのとき均質な街路の配置も、異質な街路の交互の配置も可能である。その違いにより異なる様相の都市的場が生まれる。さらに建築の一形式を多様な使途に適用して見せた。東京とバンコクの町並をこのモデルを用いて解釈するなど、実現した場合の具体的様相を想像しながら、建築、都市に潜在する可能性を考究した計画である。知的操作に終始しない優れた計画として評価した。

Photo: Akitaba Hamasaki, Tomokazu Nakamura, Yasuo Saji