武蔵野美術大学 造形学部卒業制作 大学院修了制作 優秀作品展
両目で深呼吸する Ⅱ
加藤 有里 油絵学科 絵画コース
平面
カンヴァス、油絵具、水彩絵具、油性マジック
1620×1303
落ち着きたい時、気持ちいい場所を見つけます。
街で、人や車に抑圧されていると感じたら空を見上げて呼吸を整えるように、
深呼吸してスイッチを切り替えます。
その感情の動きや視点の先を見つめました。
私自身、抑圧から解放されない事も多々ありますが、
そんな事は関係なく日常は過ぎてゆきます。
通り過ぎてゆく毎日に、感謝できる人になりたいと、
点の数では足りないぐらい思っています。
画像をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。
担当教員：三浦 明範
普段は気にも留めないような室内の一隅をモチーフにし、非常に緻密な点描で描かれた作品である。一見、新印象派的な手法であるが、単に視覚混色の効果だけを目的として光を色彩に置き換えたものではない。空気の存在を含め、そこに在る物質を感じられるものの最小単位としての粒子の集積として捉え、それを「点」という形に置き換えて表現している。独特な捉え方のみならず、個性的な画面構成や色彩感覚が画面に魅力を与えている。
Copyright © Musashino Art University
Museum & Library.
All Rights Reserved.
