武蔵野美術大学 造形学部卒業制作 大学院修了制作 優秀作品展

木村 俊介 油絵学科 絵画コース

平面
カンヴァス、油絵具
1620×1620

私はどのように生まれてきたのか、死ぬとどうなるのか、私を構成する宇宙の要素はどのように誕生し、そしてそれもいつかは消えていくのだろうか。そのようなことを幼少の頃より常に考えていた。そして作品を用い、その問いに自ら挑戦することにした。
これは明かりを点ける母親の手である。明かりは生命の灯火であり、宇宙の息吹を意味している。我々が母親の胎内から生を受けたように、宇宙も特異点から何か大きな意思によって広がっていったと考える。

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担当教員:小野 皓一
一見システマティックに制作された抽象的作品のように見えるこの作品の持つ強い実在感は、実は作品の出発点が常に作者の目の前に在る対象物が造り出す実在の空間に対する作者独自の感応の内容から出発し、それと作者がこれから絵画として産み出そうとする(又は産み出しつつある)空間との間における、作者自身の身体性を介した幾重もの対決の中から生まれてきたことに由来している。このことは制作の変容の中でも一貫して変わらないもののように思われる。