平面
紙 1189×841
本 紙 210×210
かつて日本国内最大の娯楽であると同時に、世代や立場を越えて見る人の気持ちをつなぐコミュニケーションツールでもあったプロレス。そのプロレスから汗やアブラといった人によっては敬遠されがちな要素を取り除いてグラフィックアートという形に変換し、日常の空間に違和感なく存在させることによって、そこから働き盛りのプロレス世代は活力を得、敬遠していた人々は興味と親しみを持ち、プロレスが再び楽しい気持ちと会話を生むコミュニケーションツールとして機能することを目的としています。
担当教員:白尾 隆太郎
プロレスはテレビ放送が開始された頃から、娯楽の花形として国民に愛されてきた。だからこそ世代を超えて、誰もが饒舌になり様々な話が始まる。しかしそのイメージはというと、お約束のようにB級スポーツの代表として扱われてしまうのである。藤原章子は、そんなプロレスの世界をいつも身近なところに置き、みんなと語り合える形を考えた。ステレオタイプなイメージを刷新し、プロレスを新しいコミュニケーションの装置としてデザインした。