武蔵野美術大学 造形学部卒業制作 大学院修了制作 優秀作品展

山の灯

宮﨑 優花 油絵学科[油絵専攻]

平面
パネル、綿布、油絵具
1620×3909

記憶の中には確かにあったこともあり、実はなかったこともあります。
判断のつかない遠くの出来事近くの出来事それらが重なりあい姿を変えて
私の手の中で出来上がっていくのを感じる今日この頃です。

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担当教員:遠藤 彰子
深い青を基調とした独自の世界観が、静と動、太陽と月、プラスとマイナスといった両極的な意識が重なり合いながら一つのものへ調和していく過程を思わせる。彼女が生まれ育った故郷は、山間のちいさなむらだそうだ。極めて主観的な作風でありながら、身体的な実感を持って同調するような不思議な感覚を覚えるのは、そこでの生活がベースにあるからではなかろうか。現実と非現実が混じり合った異空間に、奇妙なリアリティが感じられる秀作である。