立体
セラミック、釉薬
780×350×730
私の作品技法は粘土を彫るのではなく、最初から最後まで巻き上げる“ひも作り”方法で作り出した。
この技法を選んだ理由は粘土が崩れないように、自身の感覚と公式をだんだん積み上げるのが楽しいからである。
私の作品は動物や人間が一緒に存在している今の視点から、人間の優越感で他の生物たちの神格化を口実に蔑視と虐待をしているようだ。
人間たちが優越感を持てるが、人間も忘却を持てる動物に過ぎない。
丸の意味は回るのイメージとして繰り返しと連続が一緒に共存することだ。
一言
(人間が優越して幸せだと言うことはできない。いつか私たちは、他の生命体に助けを受ける日が来るだろう)
担当教員:戸谷 成雄
セラミックで制作された女性の座像は、洋式トイレの形式を抱えている。この作品の特徴は、像の表面が縄文式土器ともメカニカルなロボットともとれる装飾によって覆われていることと、トイレの底が塞がれており排出物が流れ去らない構造になっていることである。トイレを女性のジェンダー的象徴として表す例は他にもあるが、排出物を水に流してくれる便利なトイレではなく、溜め込み溢れ出させる危険な存在としてある。そこには便利に使用されることを拒否する意思が感じられる。
東南アジアの土産物のような象の置物も女性像と同じように人工的装飾表面に縛られ、台座から降りることは許されていない。この二点の作品は、アジアの置かれた状況を語っているとも言える。