武蔵野美術大学 造形学部卒業制作 大学院修了制作 優秀作品展

格差社会のLilliputian

田澤 咲紀 視覚伝達デザイン学科

メディアアート
PC、プロジェクター、Arduino 
1700×860×2000

テーマは映像表現におけるリピート手法とインタラクティブ性を掛け合わせた表現と可能性。ユーザーはひたすら登り続ける黒すけを、叩いて落としたり、檻の中に閉じ込めてしまったりすることが出来ます。単調な繰り返し。そこにユーザーが加わる。そのことが黒すけたちに命を吹き込みます。私たちの世界とほんの少しだけ似ている黒すけたちの世界。彼らのたくましさで、少しでも元気を与えることが出来たなら幸いです。

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担当教員:西本 企良
この作品は小人のキャラクターとして独立したオブジェクトの中に、多数の動きもユニット化して用意しておき、センサーの反応に応じて切り替えている。それによって群れとして上昇し続ける小人達がユーザーの行為によって翻弄されるインタラクティブな作品となった。閉じられた2次元空間と、異次元への穴としての箱の組み合わせも効果的で、コンピュータを介在させたミニマルなアニメーションの面白さをうまく引き出している。