立体
スチール、ホワイトボード、ポリプロピレン、フェルト
763×360×360
ひとの動きによって身体環境は変化し生活環境はつくりだされている。
身体を生活環境そのものと考えたときにそれを拘束するのではなく追従するように支えるものがあればより自然な形の生活や動作につながるのではないだろうか。
立居の延長線上にある姿勢、固定されない能動的なバランス、空間の有機性の3点を中心に、動作や空間の途中にある自然なかたちをデザインした。
担当教員:寺原 芳彦
座る行為の流れに主眼をおき、立位と座位の人間工学的知見を広め、とくに立位の研究から取り組んだことは、テーマの内容を深めた。立位姿勢の動的変化に対応する基本機能とそのメカニズムの探求は、極めて高度なデザインの土台をつくりあげた。それをもとに意匠的美しさへと繋げ、作品の1点は機能が直接的に分かりやすいものに、もう1点は座面の造形性を高めたものにして比較させたことは、実現可能性の広がりを感じさせ、結果高く評価した。又、自ら制作した部分が多いことも好感がもてる。