プレゼンテーション
料理せず、シャワーで済まし、洗濯も数日に1回。そんな「面倒くさい」に染まった学生や単身者は多い。彼らは完備された生活インフラにそれほど依存していないのではないか。そんな疑問から生活空間と生活インフラを分離させ、インフラ側を公共施設へ還元した建築を提案する。大学密集地文京区4900㎡の敷地に小さな学生街が生活を補完する住み方。
担当教員:布施 茂
学生や単身者の実際の生活に対して、ワンルームのような住居形式に違和感を感じ、集まって住む新たな形式の設計提案である。単身者の生活スタイルから考えた水廻りを共有化した提案は、学生寮や社員寮のようであるが、それを周辺地域に開いた計画にすることによって、新しい可能性を創りだしている。この作品は、計画・設計・プレゼンテーションとも秀逸であり、近年の卒業制作の中でも特に図面と模型の完成度が高い作品である。