武蔵野美術大学 造形学部卒業制作 大学院修了制作 優秀作品展

mob

安川 央里 映像学科

映像
紙、インク
3min30sec

一枚のドローイングをトレースする。これを何千回も繰り返して作ったアニメーションです。
持続する動きを眺めていたいという欲求が、この映像を作らせました。

担当教員:黒坂 圭太
安川央里の情熱は、唯1枚の静止画をトレスし続ける行為に向けられる。手作業だから、そっくり描き写しても微少のズレが生じる。これを何千回と続けるうち、最初の絵からは程遠い形に変貌していく。僕たち自身の肉体と世界がそうであるように。これは数カ月間に及ぶ作者自身の精神生活の記録であり自己ドキュメンタリーなのだ。アニメーションの語源は「命」。彼の仕事ほど「アニメーション」と呼ぶに相応しい作品があるだろうか!