平面
墨、岩絵具、染料、箔、絹
2340×5000
2340×5000
2340×5000
2340×5000
生命の痕跡が刻まれた風景を探しに出かけた。
岩肌がむき出しになった山、静まり返った水面に映る境界の曖昧な世界。
一瞬の風が吹き抜けるとき、均衡が崩れ世界の律動が始まる。
重なる色彩に無限の変化を見、絹は軽やかに空気をはらみ風に揺れる。
生命が融け合い彼方へと還っていく光景を描こうと思った。
担当教員:内田 あぐり
絹を草木の染料や藍で染め、取材で訪れた山陰の風景写生をもとに描いている。作品は写生を超えて、自然が持つ霊的で流動的なエネルギーを作者の内部から放電するかのように生命感に溢れ、時間性と空間性を自在に行き来している。現代に於ける東洋山水画の神髄を探求している優れた絵画世界である。