武蔵野美術大学 造形学部卒業制作 大学院修了制作 優秀作品展

魴鮄 ーOrganic Metal 07ー

坪島 悠貴 工芸工業デザインコース[金工]

立体
銅、真鍮、アルミ箔、打ち出し、切り出し
90×200×220

全く違う種の生物同士が類似した環境に適応し、姿形が似ていくことを収斂進化と言う。
一方、人工物である機械の中には、例えば義肢や人工臓器のように進化の目指す先がすなわち自然物の完全な再現であるものが存在する。
それらはまた、今まで機械しか持たなかった機能を生物に付加出来る可能性を秘めている。
機械は自然を模倣、再現する事で進化し、生物もまた機械により自らの能力を高めていく。そのうちに両者の境界が曖昧になっていく様は一種の収斂進化といえるのではないか。

担当教員:鈴木 洋
作者の云う『収斂進化』とは、全く違う種の生物同士が類似した環境に適応し,姿形が似て行くこと。それを現代社会における、ロボットなどに代表される高度な機械と人間の共存の進化の過程に重ね、オーガニックメタルと題された作品群を通し、独自の表現を現代の金属工芸のかたちとして模索してきた。その造形としての魅力はもちろんであるが、高度な彫金技法を駆使し,多大な時間を費やして生み出された精度の高い作品は、多くの人々に感動を与えると確信する。