立体
原竹、アルミ、削りだし 他
110×130×50、40×40×60、120×40×50、50×50×70、190×50×50、
90×200×220、34×31×30、80×80×80、19×22×54、120×34×32、100×32×32
優れた特性を持つ竹は、素材として古来より多くの世界中の人々に愛され続けて来た。
しかし現在では、加工の難しさ、加工費の高さ、代替人工材料の開発などでプロダクト製品にあまり利用されていない。しかしながら近年では、成長が早く、丈夫で、しかも弾力性に優れているという特性が見直され、竹はエコ材料として再び人々に注目され始めている。今回提案したEmpty—竹ステーショナリーのシリーズは、原竹の中空という特性に着目して、研究結果による割れにくく安定した品質の加工法と形状を体現させている。さらに、パイプの原竹の基本造形とアルミ素材のマッチングは、表現の可能性と繊維を持つ原竹の美しさを引き立てている。
担当教員:中原 俊三郎
多くの自然素材から竹を選定した理路により、素材に対しての新たな魅力を発見し興味深い。素材の特性を研究し、量産ベースに見合う安定した品質の加工手順を確立しつつ、竹の魅力を引き出す造形とそれを可能とする加工法を開発した。サンプルとして制作した10点の文具品は、サステナブルデザインを体現させた秀逸な研究成果であり、アルミ素材と組み合わせたシンプルなスタイリングは、これからの地球社会へのブランド力を感じる。