立体
檜、木工、紙漉 他
2000×3200×2700(設置範囲)
なぜ人は、根を深くおろし生きる樹に神を感じるのでしょうか。
なぜ人は、材料となった樹にも命があることを忘れてしまうのでしょうか。
北海道、静岡、岐阜の森に入り樹を伐ることを体験し、製材所を訪ね、頭ではなく、体で体験し、研究をしてきました。
今回、静岡県富士宮市の檜の人工林に入り、材として必要とされていない檜の樹、1本分(約10m)を無駄なく用いて暮らしの道具を作りました。
必要とされていなかった樹に道具としての命を吹き込み、良い神が宿りますように。
担当教員:小泉 誠
内田久美子は森林環境に興味を持ち、森林活動に参加しながらリアルな問題を素直に受け止めた。そして「一本の木」の可能性と尊さをテーマに、素材と向き合い幾つかの形をつくった。ただ、切り口があまりにも愚直すぎるため、ただのものづくりに終止し、森林プログラムとして構築できなかった事が残念である。